多くのビジネスマンがそうであるように、私は財務面よりコアビジネスを成長させることに関心がありました。

ビジネスを始めたとき、請求書や売掛金を整理するために帳簿をつける担当者を採用し、優れた財務責任者を採用することはビジネス上非常に有益であるとは考えていませんでした。
今考えると何と浅はかだった事だったかと恥ずかしくなります。ビジネスは、(当たり前ですが)お金を作る事です。その中で、財務諸表(特に損益計算書)の大切さを、ゴルフの“スコアカード”に例えて考えてみましょう。

スコアをつけることは集中すること

私の友人にも趣味でゴルフをする人をよく知っていますが、「趣味」というには、あまりにも真剣すぎるようです。1番ホールの最初のティーショットの前に誰が勝つかお金を賭けようと仲間に持ちかけるそうです。すると面白いことに、お金を賭けた瞬間から、スコアを良くすることにのみ注意が集中し、ゴルフに集中する度合いが(もちろん集中する方に)変わるのです。
私はゲームに賭けるゴルファーよりもビジネスのスコアを軽く考えていたように思います。私はもっとビジネスのスコアを上げることに集中していればよかったと後悔しています。

ビジネスの「スコア」はプロにつけてもらうべき

「スコア」を正しくつけるためには、ビジネスの成長に合わせた「スコア記録係」が必要になります。でも、当時の私は、マーケティングや販売促進のアシスタントといった人など直接売上に貢献できる人ばかりを採用し、財務責任者を雇うことはしませんでした。財務責任者を雇うにはその仕事のもたらす効果と費用を考えたとき高くつきすぎるように思えたのです。
つまり、事業の経営に直接関わり売上を伸ばすのに貢献するわけでもない人にお金をかける事を快く思っていなかったのです。
結局、私が財務責任者を雇用したのは、ONE.99shopが大きくなりコンサルタントに財務責任者を雇うよう説得されてからとなりました。しかし、一旦雇ってみると、バランスシートやキャッシュフローなどから問題になりそうなものを事前に察知してくれるなど、非常に頼りになる存在だとようやく理解しました。(残念なことに財務の担当者だけでは、ビジネスの失敗を防ぐことは出来ませんでしたが、自分達だけではより一層悪い結果となった事でしょう。)

今となっては、私にビジネスの相談に来る人にはいつも必ず良い財務責任者を雇うよう強く勧めています。